CATEGORY:医療福祉施設

遠野はやちねホスピタル

 既存病院の老朽化に伴う、精神病棟56床・認知症治療病棟60床の計116床を有する精神病院の建替え計画です。

  遠野・六角牛山の山裾に位置する当病院は、正面の外来・デイケア部を平屋建、奥面の病棟部を2階建とするひな壇型の構成とし、ボリューム毎に切妻屋根で覆うことで、圧迫感をなくし、背面に控える六角牛山をはじめとする周囲の景観に融け込む外観としました。

 また内部においては、患者さまの特徴を踏まえ、自分の今いる場所がわからなくなるといった認識障害が、通常の施設以上に起こりうることを考慮して、各所に色・光・開口部や造形の差異による『ゲシュタルト(図)』を点在させることで、認知の補助に寄与する空間構成としました。

 太陽光パネルや地下水の中水利用、電子カルテ・最新医療機器の導入など、設備面においても環境とアメニティーに配慮した計画としました。